連載・特集

2019.5.21みすず野

 2月に青森・津軽半島の突端まで行った折、この海岸沿いは空き家ばかりだ、3軒に2軒が空き家化している、信州はまだいい、と思ったものだが、総務省が先月発表した住宅・土地統計調査では、県全体としては長野のほうが深刻だった◆本県の住宅総数に占める空き家の割合は、都道府県別で3番目に高い19・3%。青森は14・8%で24番目であった。19・3%はほぼ5軒に1軒が空き家ということで、5年間の前回調査に比べ、3000戸も増えた。このまま手をこまねいていると、大変な事態になる◆むろん、さまざま対策は打っており、法整備もされた。空き家バンク制度だの古民家カフェだの聞くが、効果は限定的ということだ。空き家が長年放置されると、景観がよくないうえ、防犯上も問題が起きる。一方で、住宅の新築は続いて、新築重視の政策が後押ししている。空き家(中古住宅)に目を向けさせる、誘導する必要もあろう◆令和の時代、人口は急減し、世帯数も減少に転じる。空き家を活用した移住増、行政サービスの低下を回避する家屋の集約化を進めないと、乗り切れないところまで来てしまったようである。

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