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匠の石積み、浮世絵表現 花フェスタ主会場に作品

 松本地域の石材加工店でつくる松本石匠組合の青年部が、25日に開幕する「第36回全国都市緑化信州フェア(信州花フェスタ2019)」のメイン会場・松本平広域公園に、伝統的な技で仕上げた石積み作品を展示する。江戸の浮世絵師・葛飾北斎の代表作の富嶽三十六景「神奈川沖波裏」を石材で表現し、古くから受け継がれてきた匠の技が光るスポットとなっている。

 高さ約2・3メートル、幅約4・5メートル、奥行き約2メートルの大きさで、園内のやまびこドーム近くに造成した。表側の石垣に浮世絵をデザインし、手加工で削った黒の安山岩で荒波を表現、富士山の部分には白の御影石を使った。波のしぶきは、英国から取り寄せた茶色のドライストーンを施した。
 デザインは、伊藤博敏副組合長が担当し、青年部員13人が2月から制作を進めてきた。石垣の表と裏で違う表情が楽しめ、裏側には国宝松本城の石垣にも見られる野面積みで地元の自然石を積み上げた。裏から見ると、城郭に代わってやまびこドームが鎮座しているように見える。
 大槻悟青年部長(40)は「石の可能性や技術力をアピールできたら。写真映えスポットとしても楽しんでほしい」と話し、重森和也副部長(35)は「石の加工から積み上げまで、全て手加工で仕上げた。石を身近に感じてもらえたら」と願っている。
 フェア開催期間中の4月25日から6月16日まで展示される。