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防災力向上へ推進協発足 松本大拠点地域のリーダー養成

 県地域防災推進協議会の設立総会が20日、松本市新村の松本大学で開かれた。地域の防災力向上のリーダーとなる人材の養成とスキルアップを図り、地域の中で活躍できる場づくりを進める。設立準備を中心になって進めた松本大学が事務局として拠点となる。

 松本大学は平成26年度から、地域防災の担い手となる「防災士」の養成講座を開き、既に600人以上が日本防災士機構の認定を受けている。しかし、防災士資格を取得しても、個人で具体的な活動の場をつくるのは難しく、組織を求める声が寄せられていた。県任命の自主防災アドバイザーを含め、幅広い人材が連携する組織として協議会を立ち上げた。
 総会には高校生を含めて約40人が出席し、会長には、県自主防災アドバイザーで県内防災士の草分け的存在でもある上伊那郡辰野町の有賀元栄さん(72)を選んだ。入会希望者は既に100人を超えており「個人では勉強の機会も少ないし、相互に相談し合うこともできなかった。会ができて本当にありがたい」と組織発足を喜ぶ声が出ていた。
 協議会は今後、行政や関係機関との連携を深め、要請に基づいて地域の防災講座の講師や防災計画立案の運用の協力者として会員を派遣する「人材バンク」の役割を果たすことも想定する。設立準備の中心で、協議会幹事の一人となった松本大学の木村晴壽教授(65)は「自分は防災の資格を持っている、と地域に乗り込んでいってもなかなかうまくいかない。一人一人の力を生かせる体制を、どうつくっていくか一緒によい方策を探りましょう」と呼び掛けた。