政治・経済

松本市議選の42候補 知恵絞ったポスター多彩

 松本市議会議員選挙(21日投開票)では、立候補者42人のポスターが各地で掲示されている。定数の31を大きく上回る人数が出馬しているだけに、各候補者は他陣営よりも有権者の目を引こうと知恵を絞ってデザインを考えている。ポスターの一枚一枚からそれぞれの個性がうかがえる。

 市選挙管理委員会によると、選挙ポスターの大きさは最大で42センチ×30センチと決められ、縦、横の決まりはない。候補者本人の写真とともに名前、スローガンや政策などが記載されているのが「定番」のデザインだが、市議選のポスターを見るとわざと定番から外れた図案を採用した陣営も少なくない。
 ある候補は顔写真と氏名のみを掲載したシンプルな構図だ。「文章を入れても読んでもらえるか分からない。まずは名前と顔を覚えてもらうことが大切」。この候補は名前も全てひらがなで記載している。
 複数の候補が出馬したある政党は、それぞれのイメージが重ならないよう一人一人に「候補カラー」を設定し、ポスターにも反映させている。好きな色を選ぶわけではないようで、そのうち一人は「陣営で決めている」と説明する。
 郊外を地盤とするある候補は、地元の田園風景の写真をポスターの背景に使った。春の田植え期と秋の収穫期のいずれの写真を使うか迷ったが、「(市政の)実りはこれからだと思い、田植え期の写真を選んだ」と笑う。
 ある新人候補は自分の写真をモノクロにした。「有権者の目が行くデザインにしたいと考えた」。横顔で遠くを見つめているような構図にしたのもユニークで、強い意志で市の将来を見据える─といったイメージが込められているという。
 ある候補は自身の登山経歴に絡めて登山服を着た写真を使い、背景も雄大な山の写真にした。また、今回「上條」姓が5人と多いのも特徴で、それぞれ名前を大きく記載するなどして差別化を図っている。
 市議選のポスター掲示板は市内558カ所に設置されている。