政治・経済

松本市議選の女性候補者数が過去最多タイ

 21日に投開票される松本市議会議員選挙は定数31に対して42人が立候補しており、このうち女性候補者数が12人と28・6%を占めている。市民タイムスの調べによると、女性候補者数は35年ほど前から少しずつ増える傾向にあり、今回は平成23年4月の前々回選と並んで最多となっている。国内外で男女共同参画社会が進展する中、女性当選者数の行方も注目される。

 27年4月の前回選では女性9人が立候補して過去最多の8人が当選した。今回の市議選で女性の当選者が8人を上回れば、「女性躍進」と言える。当選者が10人を超えれば全体の3分の1を女性が占めることになる。
 女性の候補者数が多いことについて、現職の女性候補者は「女性の意識が高いことの現れ。ライバルはライバルだが意欲ある女性が何人も出るのはうれしい」と歓迎する。
 女性議員の割合を50%にする目標を掲げて活動している、超党派の国会議員や地方議会議員などでつくる「全国フェミニスト議員連盟」の会員でもある別の女性候補者は、女性の候補者が多いことについて「当たり前のことで、女性が主張するのはとてもいいことだと思う」と語る。
 一方で、女性候補者が多いことを少なからず驚異と受け止める男性候補者もいる。
 ある現職の男性候補者は、通える範囲の保育園に子供を預けられない待機児童の問題など、市が抱える子育て関連の課題について女性候補者が訴えれば経験的な説得力が生まれるため「女性にはかなわない」とする。当選後も視野に「聞こえのいいことを言って当選して、実現できないでは困る。ちゃんとした議論ができる人に市議会の場に出てきてほしい」と期待する。
 特に性別は意識していないという立候補者も多い。ある男性候補者は「仕事でも何でもそうだが能力ある人が評価される。その結果に男性も女性も関係ない」と指摘する。
 国は、令和2(2020)年までに指導的地位に女性が占める割合を30%程度とする目標を掲げており、昨年5月には男女の候補者数ができる限り均等となることを目指す「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」を施行した。
 内閣府男女共同参画局は「政治分野における女性の参画拡大は多様な民意の反映のため極めて重要。政治分野における女性の参画状況は国・地方ともに依然として低い水準にとどまっている」との見解を示している。

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