政治・経済

新元号「令和」に 新時代へ期待膨らむ

新元号「令和」を大きな紙に揮毫(きごう)する松本蟻ケ崎高校書道部員31人と大澤逸山顧問。夕日を浴びて手をつなぐ親子のシルエットとともに「ありがとう平成 希望を胸に走り出す」「新たな時代の幕開け」と添えた

 「平成」に代わる元号が「令和」に決まった1日、松本・木曽地域では多くの市民が新たな時代への希望や期待を膨らませた。菅義偉官房長官が記者会見をした午前11時台には大勢がテレビの前に集まり、発表を待った。新元号を知った市民からは「覚えやすいし書きやすい」「響きがきれい」と好意的な声が聞かれた。

 松本市役所の市民課ロビーは記者会見のテレビ中継を見る人で混雑し、「令和」と書かれた額が掲げられると拍手が湧き起こった。転居の手続きで訪れていた松本市の会社員・女性(35)は「平和と響きが似ている。平成は日本で戦争がなかった時代なので、新たな時代も平和な時代になってほしい」と話した。
 松本市村井町北2の会社員・高木雅人さん(28)は「午前11時すぎから元号が気になって仕事が手に付かなかった」と苦笑し、「『れいわ』の響きがきれいだと思った」と第一印象を話した。木曽町福島のコワーキングスペース・ふらっと木曽のスタッフ・西尾絵里子さん(41)も「かっこいい、洗練されている感じ」と好印象を語った。
 現存する日本最古の歌集「万葉集」からの出典であることに注目した人も多い。安曇野市穂高有明の一柳正子さん(71)は「万葉集に由来する年号の時代。昔のものを大切にしながら、若い方が活躍する平和な時代であってほしい」とし、中国山東省出身の寺島さん(33)=松本市清水2=は「日本の古典が出典と知り、自国の文化を尊重する良いスタートだと感じた」と話した。
 安曇野市三郷明盛の百瀬正典さん(66)は「子供も書きやすく良い年号」とし、塩尻市立図書館司書の清水柚果さん(23)も「画数も少なく、子供を含めた幅広い世代が親しみを持てるのではないか。今は不思議な感覚だが、少しずつ慣れていくと思う」と語った。
 平成生まれの世代も新元号に関心を寄せた。友人からのSNSのメッセージで新元号を知ったという松本市松島中学校2年生の藤澤悠圭さん(13)は「平和を祈って『安』や『久』の文字が入ると思っていた」と話し、田川高校1年生の片桐鈴矢君(15)も「平成は災害が多かったので『安』が入ると思っていた。令和の時代は災害がなく安心して暮らせる世の中になってほしい」と望んだ。
 今月に結婚するという松川村中部のリンゴ農家・平林伸晃さん(32)は「新しい時代は新しい家族とともに楽しく穏やかに暮らしていきたい」と期待していた。