連載・特集

2019.4.20みすず野

 小学校の時の担任は唱歌「朧月夜」が好きで、教え子たちによく歌わせた。社会見学だったかバスの車中でも容赦なく、後部座席の悪童どもは「またか」としかめっ面。ぶつぶつ言いながらも指揮が始まると「菜の花ばたけ~に」◆堀金の物産センター隣に黄色のじゅうたんが広がり、立ち寄った人たちが常念岳やこいのぼりを背景に撮ろうと行ったり来たり。三郷文化公園では直径28メートルの円形花壇を色とりどりのパンジーやチューリップが彩り、国営公園へ向かう県道に沿ってプランターが並ぶ◆全国都市緑化フェア(信州花フェスタ)が25日に始まる。県松本平広域公園が主会場で、安曇野の円形花壇もプランターも催しの一環だ。昭和58年に大阪府で第1回が開かれ、36回目で初めて県内に順番が巡ってきた。会期中の盛り上がりだけだともったいない。街に花と緑がもっと根付く契機になるといい◆作詞・作曲者を松本に引き寄せれば高校の校歌に名を残し高野辰之が松商と県陵、岡野貞一は深志である。「朧月夜」は「春風そよふく」の小節で高音と低音の調和が際立ち、より情感が高まる。実は悪童たちも歌いたかったのだ。