連載・特集

2019.4.14みすず野

 国会答弁で「判断力は抜群」とたんかを切った大臣も、公の場で言って良い事と悪い事の判断はつかなかったようだ。広い視野に立った判断力は、議員の肩書を持つ人に最も求められる資質の一つだろう◆きょう告示の松本市議選には地方議員の「なり手不足」が言われるなか、定数を大きく上回る人が名乗りを上げている。一方で、中心市街地からの立候補予定者が少ないのはなぜか。先月まで梓川地区の住民だった同僚は「取り残されては困るという危機感が、市役所の近くだと薄いのではないか」と言った◆昭和54年まで80%以上あった松本市議選の投票率は平成3年に70%を、23年の前々回選で50%をそれぞれ割り、4年前は47・49%。有権者の過半数が投票していない。より投票しやすい制度の検討も必要かもしれないが、松本は普通選挙運動発祥の地だ。権利を勝ち取った先人の熱と汗に思いを致したい◆別の同僚から「中心市街地から市議がもっと出てもいいと言うなら自分が出たら」と返された。イチローさんの口まねでなく、本当に「人望がない」から無理だと笑い合う。判断力も人望もある人たちの訴えに耳を傾けよう。