政治・経済

100年続く企業創出へ 客員研究員が松本で成果発表会

 信州大学(本部・松本市旭3)が中心となって首都圏などの人材を客員研究員として迎え、地元企業とつないで両者の成長や発展を目指す「信州100年企業創出プログラム」の最終報告会が30日、松本市中央4の市勤労者福祉センターで開かれた。本年度スタートした事業で、半年間活動してきた9人の客員研究員が組織強化や事業構想策定といった研究テーマに沿って実践内容や成果を発表した。

 大手小売業の新業態開発などに携わってきた佐竹宏範さんは、松本市内の食品メーカーで働き方改革や社員同士の連携円滑化などを進め、組織変革に取り組んだ。人材交流による地方創生の一環でもあるプログラムの趣旨を踏まえ、「(外から人材が入るだけでなく)そこにいる人を発掘、活性化、活用、育成することが鍵になると感じた」と述べた。
 研究員は信大での学びを得ながら受け入れ先の8社で就業してきた。最終的に人材の定着を目指し、就職に限らず業務委託など柔軟な形を含め9人中8人が企業との関わりを続ける。客員教員への昇格に意欲的な研究員もいるという。新年度は第2期として新規に研究員を募集する計画がある。
 発表会には県内外の企業、大学、地元自治体などから約90人が参加した。信大の濱田州博学長はあいさつで、「新しい枠組みを通して人材育成と地域企業支援のエコシステムを形成し、さまざまな地域における人材定着の参考例となれば」と願っていた。