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朝日の「中組バイパス」が開通 住民の安全と利便性向上

村民代表の家族を乗せて「走り初め」をする村のマイクロバス

 朝日村西洗馬に建設された県道御馬越塩尻停車場線の「中組バイパス」が、29日午後3時に開通した。バイパスと並行し、道沿いに集落が続いていて幅が5~5.5メートルほどと狭い同線の既存道を使っていた車の利用を見込み、沿線住民と通過車両の安全性が高まると期待される。村は現地で走り初め式を開いて開通を祝った。

 既存の御馬越塩尻停車場線の北側の農地に、東西方向の延長809メートルを新設した。片側3メートルの2車線を確保し、北側(一部両側)に幅2.5メートルの歩道を設けた。用地に掛かる二つの遺跡での埋蔵文化財調査などを経て、平成29~30年度に建設工事が行われた。総事業費は5億2800万円。
 東端からは村道西洗馬幹3号線(通称・愛ビタミンロード)を経由し、塩尻市や松本市方面と行き来ができる。西端で接続する県道土合松本線沿いの集落も、中組バイパスを経由すれば避けられる。周辺住民の車と通過車両の通行が分かれ、2県道の交通環境が改善される効果を見込む。
 走り初め式で県松本建設事務所の藤池弘所長は「地域の安全が確保できると期待する」と話した。村内の県道の状況や事業の経緯を説明した中村武雄村長は「災害時の緊急輸送路の位置づけもできる」と述べた。
 橋の開通で3世代夫婦の渡り初めをする風習にならって村民の代表を招き、古見の笠原俊光さんと針尾の清澤武志さんの家族の計14人が出席した。清澤さんは「塩尻市広丘方面への買い物などで便利になり、ありがたい」と話していた。
 中組バイパスと既存道路との接続点や周辺道路で、一時停止などの規制の変更がある。村は走行に注意するよう呼び掛けている。

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