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骨髄バンクのドナー登録急増 競泳・池江選手の白血病公表で

 競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表した2月以降、松本市中央1の県赤十字血液センター松本公園通り出張所(通称・松本献血ルーム)で、骨髄バンクのドナー(提供者)登録が急増している。公表翌日の2月13日から問い合わせが相次ぎ、2月は1カ月間の登録者数では過去最多となる95人が登録した。松本だけでなく、県内の登録者も過去最多を更新しており、同センターは引き続き協力を呼び掛けている。

 松本献血ルームでは通常、骨髄バンクのドナー登録が月に10人を超えることは少なく、本年度も1月までは推進月間でPRを強化した10月に13人が登録したのが最多だった。ルーム内に啓発コーナーを設け、献血に訪れた人などに登録への協力を求めているものの、登録者がわずか1人という月もある。
 登録者が急増した2月以降も関心は高く、3月は28日現在で32人が登録している。松本献血ルームの担当者は「池江選手の公表直後に問い合わせが殺到した。白血病患者を救いたいと思った人が多かったのでは」と話す。
 日本赤十字社によると、骨髄バンクのドナー登録は、県内では松本など3カ所の献血ルームや、保健所や移動採血車で受け付けている。2月は県内全体で計204人が登録しており、このうち松本献血ルームでの登録者が半数近くを占めている。
 日本骨髄バンクによると、2月末時点の県内登録者は4538人で、骨髄を提供できる20~54歳の人口1000人当たりの登録者数は5.17人となっている。全国平均の8.87人を大きく下回り、都道府県別では最下位だ。
 骨髄バンクで移植を待つ人は全国で2121人(2月末時点)で、ドナーは全国で約50万人が登録している。松本献血ルームの百瀬克彦所長(57)は「社会全体で関心を持ち、善意で患者を支えていくよう協力を呼び掛けていきたい」としている。