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村の魅力を46組に凝縮 「あさひカルタ」完成

かるた取りを楽しむ子供たち
 朝日村の歴史や伝統、風習、産業の変遷などを盛り込む「あさひカルタ」が完成した。村子育て支援センター・わくわく館や村史談会、小中学校教師らによる制作委員会が46組の札をまとめた。地域で聞き取りをして読み札をまとめ、村民が絵札を手掛ける手作りのセットに仕上がった。
 「朝日がね真っ先上る朝日村」という札は、村の名前の由来を説明する。かつての日常を描く「学校帰りの楽しみは田んぼの土手のすべり台」「抜くのがね大変だけど名産だった朝日人参」と特産品の変遷を紹介する札があり、村役場新庁舎完成など新しい題材も使った。大勢に話を聞き、正確さを心掛けて制作委でまとめた。  絵札も、写実的なものや描く対象をデフォルメしたものなど多彩だ。村出身の現代美術家・下田ひかりさんや鉢盛中学校美術部員、朝日小学校の児童やあさひ保育園の園児が描いたものもある。  このほどわくわく館で、披露を兼ねたかるた大会が開かれた。朝日小学校2年の麻生茉瑚さんは「みんなでできて楽しい」、多くの札を取った4年の安部伊良さんは「村にはいいことがたくさんあると知ることができる」と楽しんだ。4枚の絵札を手掛けた小野沢の小島亜子さん(46)は子供たちに「朝日村のかるたができると聞いてわくわくした」と語り掛けた。  少子高齢化や核家族化で受け継がれにくくなった事物を、自然に楽しめる形で伝える。村内で暮らし始めて間もない人たちに、村を紹介する考えもある。制作委員長の上條利春・わくわく館長は「さらに住みよい未来の朝日村につながる虹の架け橋になれば」と願う。  開村130周年を記念し、県の地域発元気づくり支援金を活用した。300組を作ったかるたは中学生以下の子供がいる全戸に、解説を交えて各札を説明する冊子は1500部を作って村内全世帯にそれぞれ配っている。村教育委員会は小学校や福祉施設などにも置き、地域のことを知る機会を増やすよう促す考えだ。