地域の話題

東北・被災地を息長く応援 山形の有志が仕入れた牡蠣販売

届いたカキを受け取る人たち
 東日本大震災の被災地を支援している「『山形村からできる支援』を考える会」は23日、村社会福祉協議会前で、訪問を重ねている岩手県山田町の漁師から仕入れたカキを地域の人たちに販売した。仕入価格に義援金を上乗せして売り、同町社会福祉協議会に寄付した。ここ数年続けている取り組みで、仕入れる数が次第に増えており、支援の輪が広がってきた。
 届いた1700個のカキはどれも大ぶりで、注文した人たちが次々に訪れて受け取った。下竹田の百瀬悦子さんは「去年、初めて買った。もちろん支援の気持ちがあるが、とてもおいしいので今年も買った」と話した。  山田町は太平洋に面していて、漁業が盛んだ。考える会のメンバーは毎年訪ねており、交流を重ねている漁師の福士清和さんからカキを調達した。最初の頃は300個ほどだったが昨年は940個に増え、今年はさらに多くなった。ホタテの頒布会をすることもある。  団体で購入し、大勢で分けるケースも多い。村ワインを楽しむ会は同日、会員以外にも参加を呼び掛け、届いたカキを蒸し焼きにしてワインと合わせる「牡蠣BBQ会」を開いた。事務局の稲田元宏さんは「被災地を応援する気持ちがある。東北との縁で、ワインに合う食材を用意できる」と話していた。  山田町では復旧・復興が進む一方で、仮設住宅から復興住宅への移行などに伴う地域社会の崩壊が課題になっている。考える会は訪問後に報告会を開いて現地の状況を地域の人たちに伝えたり、物産を購入・販売したりしている。  カキをおいしく食べることで、被災地に思いを寄せようという思いがある。考える会代表の田村守康さんは「あの時(東日本大震災の発生直後)は、日本の全員が東北を向いた。テレビで津波の映像を見ていても立ってもいられなくなった気持ちを思い出したい」と呼び掛けていた。

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