政治・経済

松本市議8人 今期で引退 新時代の担い手にエール

 平成最後となる松本市議会の定例会(2月議会)が15日に幕を閉じた。4月14日告示・21日投開票の市議会議員選挙に出馬せず、今期限りで引退する現職は31人中、3~6期目の8人で、時代の変わり目とともに世代交代が一気に進む印象を与える。「団結を」「若手議員の活力を生かして」- 。引退する現職たちは、これまでの議員活動に手応えを深めつつ、新時代の市議会にエールを送る。

 平成の市議会は全国的な議会改革の荒波にもまれた時期でもあった。6期目の大久保真一氏(74)=島立=は議長として平成21年4月施行の議会基本条例の制定に関わり「施行から10年。情報機器を使って議会が変わっていく時で、役目は次の世代にバトンタッチしたい」と語った。  議会運営委員会の委員長として条例案の作成に尽力した5期目の草間錦也氏(82)=寿小赤=は「条文をゼロからまとめた。(理事者側が議員に質問を返せる)反問権を入れるかどうかで随分ともめた」と懐かしむ。  松本市と周辺5町村が合併した「平成の大合併」も時代を象徴する出来事だった。  旧奈川村長で合併後に市議となった4期目の忠地義光氏(75)=奈川=は「平成最後の年まで議員をさせていただいた。福祉施設や交通対策などで合併して良かったと思っている」と語る。旧梓川村教育長だった4期目の宮坂郁生氏(74)=梓川梓=も合併後に市議となり、「合併協議で上がった大型事業はやり切ったという思いがある」と、議員活動の手応えを語った。  人口減少や情報通信技術の発達など、今後の市議会を取り巻く環境は変化していくと同時に、市役所新庁舎建設といった大型事業を抱える中で、議会の役割はさらに増す。  共産党市議で5期目の南山国彦氏(64)=中山=は「大きな転換期の中で議会の役割は大きくなる。行政に良い悪いをはっきりと言える議会であってほしい」と求める。4期目の青木豊子氏(58)=水汲=は「市民のために行政と良い関係を築いて」と願い、4期目の宮下正夫氏(69)=惣社=は「新しい体制になっても市民に開かれた議会であってほしい」と期待する。  平成から新たな時代への節目も意識して引退を決めた3期目の小林弘明氏(67)=岡田下岡田=は、20~40代の若手議員が増えていることから「新たな力を生かすことが議会の責務」と語った。

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