地域の話題

塩尻の大門遺跡から多数の平安時代の住居跡

大門五番町で見つかった平安時代の住居跡
 塩尻市大門五番町の宅地化予定地から、平安時代の住居跡が多数見つかった。一帯では昭和33年に瓦塔や須恵器が見つかり「大門遺跡」と命名されたが、これまで大々的に発掘調査されたことはなく、長年実態は不明だった。今回、市教育委員会が実施した初の発掘過程で集落の存在が判明したといい、市立平出博物館は「新たな調査や研究のきっかけになる」と注目している。
 宅地化を予定する約1300平方メートルの畑のうち1000平方メートルで、2月下旬から1カ月をかけて発掘調査が行われている。この過程で15軒の平安時代の住居跡が見つかった。一帯は流量の多い田川からは距離があるが、宗賀平出から流れる小規模水路の流域にあたる。同館の小松学館長は「3、4軒の住居跡は念頭にあったが集落がここまで大きかったとは」と驚き、想定される集落の範囲を見直す必要性に言及していた。  現地からは須恵器のかめをはじめとする複数の遺物も見つかった。発掘調査は20日まで。同館は来年度、調査の結果を報告書にまとめる。