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区への加入 安曇野市が後押し 紹介カード配布、相談会も

 安曇野市が、市民に対し自治会への加入を積極的に後押ししている。区の紹介カードを作ったり、不動産取引などを担う宅建業者に加入促進のパンフレットを配ってもらうなど、あの手この手を使う。昨年12月から毎月開催する自治会に関する相談会も市民の悩みの幾つかは解決につなげ、地域の絆をつなぎ留める役割を担っている。

 紹介カードは転入手続き時に窓口で渡す。居住区の人口・世帯数、年中行事、お薦めスポットなどをカラー写真や地図を交えて紹介し、加入申込先を添えている。各区に製作への協力を呼び掛け、すでに全83区中43区のカードが完成した。
 「区民みんなが家族です」「ナイターソフトやママさんバレーなど公民館活動も活発です」「ごみステーションはいつでもきれい」など地域自慢のフレーズが目を引く。「区というと硬いイメージがあるが、カードを見ると反応が違う」と地域づくり課の地域おこし協力隊・土屋陽子さんは効果を感じている。
 加入呼び掛けに宅建業者の力も借りる。市は「宅建安曇野会」と連携し、家を建てた人や中古住宅購入者との契約時に啓発パンフレットを渡してもらっている。宅建安曇野会の会長で堀金の下堀区代表区長を務める堀井三郎さん(69)は「都会から移り住んだ人は区と疎遠になりがち。区長の立場とすると協力はありがたいこと」と話す。
 自治会に関する相談会はこれまで3回開き、5件中2件を解決につなげた。誰にも言えず抱え込んでいた隣近所の悩みを打ち明けることで心の整理が付いた相談者もいたという。
 本年度(4月1日現在)の区加入率は5地域全てで前年度を下回り、全体では前年度比1・2ポイント減の74・9%と低下の一途をたどる。市は来年度、全83区をPRするマスコットキャラクターを作り加入の機運をさらに高める考えだ。土屋さんは「地域になじみたいという気持ちは皆持っていると思う。市民がそれぞれの地域でしっかりと話し合っていけるように支援していきたい」と話している。