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鈴木鎮一記念館の結城賢二郎館長が勇退へ 才能教育の発展に尽力

鈴木さんの功績を伝えることに尽力した結城館長(左)と、副館長に就く等々力さん

 独自の音楽教育法・スズキメソードの創始者・鈴木鎮一さん(1898~1998)を顕彰する鈴木鎮一記念館(松本市旭2)の館長を10年余り務めた結城賢二郎さん(70)=松本市蟻ケ崎4=が、20日付で退任する。来館者が気持ちよく内覧できるように展示室の配置を工夫したり、記念館コンサートに一流の演奏家を招いたりと尽力した。後任には才能教育研究会の佐々木清文事務局長(非常駐)が就き、新たに副館長を務める等々力由季子さん(53)が常駐して現場の運営に携わる。
 結城さんは25歳で才能教育本部に入り、指導者の養成や教材編集を担当した。鈴木さんの最も近くで仕事をしていたことで知られ、送迎など秘書の仕事を担うこともあった。60歳で3代目館長に就任し、鈴木さんの功績を多くの人に伝えることに尽力した。
 在任中の記念館コンサートにはバイオリニストの竹澤恭子さんや渡辺玲子さん、チェリストの堤剛さんや宮田大さんら世界的に活躍する奏者が出演した。鈴木さんの生誕110周年の平成21年には東京銀座の十字屋ホールに記念館の展示品を移動し、展示会を開いたこともあった。
 副館長に就く等々力さんは才能教育本部で結城さんと一緒に働いた経験があり、昨年7月から記念館の運営を担うための引き継ぎをしてきた。結城さんは「記念館は鈴木先生の教えを伝えるための拠点。国境や世代を超えて伝わるよう、今後も協力していく」と話している。

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