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中山の竹林、有効活用へ炭焼き試行

竹割りなどの作業に励む参加者

 松本市中山地区で、手入れが行き届かない竹林の有効利用を図る竹炭作りの取り組みが進められている。住民の提案から公民館講座に位置づけて一連の作業を実践しており、講座をきっかけに住民の自主活動に発展させて取り組みの輪を広げていくことを目指している。

 地区内には昔から竹林があり、戦前までは産業として養蚕のほか竹細工もあったという。生活の中で竹が使われなくなった近年は手入れされないままの竹林も目立ち、根が張らずに倒れやすくなったり、繁茂してアスファルトを破ったりしている。
 竹炭作りは、住民の小松弓子さん(69)が、以前活動していた陶芸サークルの窯の活用を探る中で自宅の竹を使って2年ほど前に始めた。小松さんによると、竹炭は農業や園芸の土壌改良や水の浄化、消臭などの効果がある。竹炭作りの経験のある和田拓男さん(78)=南原2=とともに窯の改良を重ねて安定的に炭を焼けるようになり、地域で持て余している竹林の活用を視野に公民館に投げ掛けた。
 2回目の講座となった14日は地区内外の11人が参加し、竹を伐採したり1メートルほどの長さにそろえて割ったりする作業に精を出した。4月まで乾燥させて、次回に炭焼きを行う。
 小松さんは「竹炭にはさまざまな可能性がある。地域に広げ、竹を厄介者から皆が喜ぶ宝にしていけたら」と期待していた。

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