教育・子育て

地域と一丸でビオトープ改修 本郷小4年1組がメダカ放す

きれいになった水路にメダカを放し、笑顔を浮かべる児童たち

 松本市の本郷小学校4年1組(担任・平林明彦教諭、20人)は12日、地元住民や施工業者の協力を得ながら改修した校内の水辺環境施設「ビオトープ」の完成式を現地で行った。教室で飼っているメダカがすめる環境を目指して、昨秋から約5カ月をかけて取り組んだ清掃活動や改良工事を振り返った。児童たちは関係者らと一緒に、きれいになった水路にメダカ約170匹を放し、全校で小さな命を大切に育てて観察できる場所にしていこうと心を新たにした。

 同校によると、平成17年に校庭南端に全長約100㍍の水路があるビオトープが造られた。近くの農業用水路から取水しているため農閑期は水が流れず、通年で生き物を飼うことがこれまでできなかった。児童たちは、学校で代々飼われているメダカを3年生の時に受け継いだ。4年生になり、ビオトープの手入れをして、メダカも他の生き物もすめる自然豊かな場所にしようと一致団結した。
 農業用水路を管理する地元の深井隆雄さん(75)=浅間温泉3=に農閑期も水を流してほしいと依頼し、水路を利用する米農家たちの厚意で許可を得た。冬場に水が凍るとメダカの成育に影響があることを学び、浅瀬のビオトープに越冬可能な深い所を作ろうと、ルピナ中部工業(松本市宮渕2)に改修工事の協力を求めた。従業員に教わりながら川底に穴を掘ったり、600㌔分ものコンクリートを練って流し込んだりして、深くてよどみのある箇所を設けた。緩やかな流れになるように石を積んで段差をつけ、せきも造った。
 完成式で児童たちは、深井さんやルピナ中部工業役員たちの前で、共同作業の工程などを歌詞にした、童謡「めだかの学校」の替え歌を歌うなどして感謝の気持ちを表した。柳澤直弥君(10)は「深井さんやルピナさんの協力があって、みんなで最後までやり遂げることができた。全校で大切に使う活動をしていきたい」と意気込んでいた。深井さんは「子供たちのために役立てて良かった」と、元気に泳ぐメダカを喜んで眺める子供たちの姿に目を細めていた。