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カミ雪 交通網に乱れ 各地で倒木相次ぐ

 日本の南岸を低気圧が通過した影響で、松本・木曽地方は11日、未明から午前中にかけて雪が降った。降り始めからの降雪量は松本市沢村で6センチを観測し、積雪は一時4センチとなった。沢村で1センチ以上の降雪を観測するのは1月31日以来。
 前夜から降り始めた雨が未明に雪へ変わり、松本地方南部から木曽地方の北部にかけて重く湿った「カミ雪」が降り、塩尻市楢川地区では一時20センチほども積もった。やがて雨になり、午後には各地で青空ものぞいた。
 午後5時40分までの24時間降水量は、塩尻市木曽平沢が45・0ミリ、松本市沢村が38・0ミリ、安曇野市穂高が31・0ミリなどとなった。

 雪の重みで倒木が各地で発生し、道路の通行止めや列車の運休などが起きた。通勤時間帯には積雪により市街地の道路が渋滞し、スリップとみられる交通事故も相次いで、週明けの朝は混乱した。
 JRは、塩尻市内の中央西線6カ所で倒木が見つかり、午前6時36分ころには奈良井~木曽平沢間で下り普通列車が線路内に倒れた木2本と衝突した。乗客約20人にけがはなかった。撤去作業のため、塩尻~木曽福島間の上下線で午後3時すぎまで列車の運転を見合わせ、上下で特急しなの13本が運休、普通列車13本が区間運休し、乗客約3900人に影響した。辰野線の塩尻~小野間でも午前7時27分、下り普通列車が架線にかかる倒木を発見して停車し、約1時間半後に運転を再開したが、普通列車の上下各1本が運休した。
 塩尻市楢川地区の国道19号沿いでも倒木が相次ぎ、奈良井の一部区間が午前4時すぎから約6時間全面通行止めとなった。塩尻市の国道361号羽渕トンネル付近や松本市奈川の県道奈川木祖線なども倒木で一時不通となった。中部電力の発表によると、松本市の東山部一帯や西部の安曇・奈川地区、塩尻市、木曽町、木祖村などの広い範囲で停電が起きた。スリップの物損事故は正午までに松本署管内で3件、塩尻署管内で6件発生した。
 松本市の中心街でも朝から市民が雪かきに追われ、松本駅前では通勤・通学中の人たちが雪で滑りやすい足元を気にしながら歩いていた。松商学園高校2年の根橋夢実さん(17)は「想像以上。水っぽい雪だから歩きづらい」と話していた。

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