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松本の飲食店客殺人未遂 逮捕の女性3人釈放

  松本市内のスナックの従業員らが客の男女2人に薬物入りの飲み物を飲ませて殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で逮捕・送検された事件で、地検松本支部は1日、逮捕されていた女性3人を処分保留で釈放した。松本署は同日、そのうちの1人の安曇野市三郷明盛の無職・月岡愛容疑者(32)を薬物関連の犯罪の容疑で再逮捕した。

 3人は平成27年8月23日未明、松本市中央1のスナック内で、客として訪れた塩尻市の女性=当時(31)=と松本市の男性=当時(28)=に薬物を入れた飲み物を飲ませて殺害しようとした疑いが持たれ、2月8日に松本署に逮捕されていた。長野地検は、処分保留とした理由については「捜査中でコメントできない」としている。
 この事件では、佐久市下小田切の飲食店従業員・伴野一生容疑者も殺人未遂容疑で松本署に逮捕されている。

経営者の女性は「無関係」 弁護士 捜査手法を批判

 処分保留で釈放されたうちの1人で、スナックを経営していた中原加奈美さんの弁護人が1日、松本市役所で記者会見し、中原さんが事件に無関係だったことを強調するとともに、警察の捜査手法を批判した。また、月岡容疑者らは被害者の女性との間で恋愛をめぐるトラブルがあった可能性があることも示唆した。
 中原さんの弁護人の三浦守孝弁護士によると、中原さんは事件の現場とされたスナックのオーナーで、月岡容疑者ら2人は当時、スナックで働くホステスだった。中原さんは、ホステスの1人から恋愛関係のトラブルについて相談を受けていたという。
 三浦弁護士は、月岡容疑者らが事件後に「オーナー(中原さん)に対する(騒動を起こしたことへの)謝罪と犯行をほのめかす告白」をしていたことを明らかにした。ただ、薬物については事件後も中原さんに何も伝えておらず「薬物混入の真意は不明」とした。
 中原さんは三浦弁護士を通じて声明文を出し、事件への関与を全面的に否定した。その上で月岡容疑者らが何らかの事件に関与している可能性があることを指摘し、「殺人未遂なんて大それたものでなく、いたずらや嫌がらせの類で恋愛感情から軽はずみな気持ちで薬物混入に及んだとしか思えませんでした」と記している。
 三浦弁護士は会見で「中原さんの釈放は、事実上の不起訴処分と捉えている」とし「中原さんの誤認逮捕と勾留の不適法を訴える」と語気を強めた。

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