教育・子育て

旧開智学校に顔出しパネル 開智小6年2組が制作・寄贈

 松本市開智2の重要文化財旧開智学校校舎に1日、近くの開智小学校の6年2組が制作した、穴が空いた部分から顔を出して写真撮影を楽しむ「顔出しパネル」がお目見えした。児童たちは5年生のときから地域の歴史や魅力について学習を進めており、これまでの学びの集大成として卒業前に「顔出しパネル」を手作りして、旧開智学校に寄贈した。来館者が早速記念撮影をする姿が見られ、子供たちは「幅広い年代に旧開智学校を楽しんでもらえたら」と願っている。

 「顔出しパネル」は縦横1・8メートルの正方形で、旧開智学校の校舎が背景になるように南側の庭に設置された。明治時代の学生をイメージしたはかま姿の男女が描かれ、2人分の顔出し用の穴が空いている。「ようこそ旧開智へ!」とメッセージを添えて来館者を歓迎する。
 2組の児童たちは5年生のとき、地域の魅力を発信する「松本かくれ観光地新聞」を制作し、松本駅前などで配った。この新聞の取材時に、平成28年度の卒業生が旧開智学校に寄贈した「顔出しパネル」が台風で倒れてしまったことを知った。6年生になったら「2代目」を作ろうと企画し、今年1月から制作に取りかかってきた。
 1日は旧開智学校で寄贈式が開かれ、新聞の取材などでお世話になった学芸員の遠藤正教さん(34)に目録を手渡した。遠藤さんは「来館者に長く楽しんでもらえるように大切に使っていきたい。卒業後も遊びに来て」と呼び掛け、感謝した。3年生のときに県外から転校してきたという石原実侑さん(12)は「学習を通して松本の魅力をたくさん知れた。パネルで小さい子にも旧開智学校を楽しんでほしい」と願っていた。
 2組は本年度、学校近くの松本神社の魅力をPRするコマーシャルも制作した。担任の柿沼佑樹教諭は「もともと地元が好きで、みんなで一つの物を作り上げる力がある子たち。最後に立派なパネルができたと思う」と目を細めていた。