連載・特集

2019.3.19みすず野

知り合いの年配の女性が、メモ帳を取り出して「聞いていいかしら。『アポ電強盗』って何?」と言った。この方は、ニュースなどでわからない言葉が出てくると、メモ帳に書き留めて、あとで調べたり、聞いたりしているという◆アポとは「アポイント」の略。アポイントは面会の約束を取ること。アポ電強盗は、息子や警察官を名乗ってまず電話を入れ、警戒心を緩めたり、家に置いてあるお金の額を聞き出したりして、後日強盗に押し入る手口である。これを即座に、女性にわかりやすく説明することは出来なかった◆東京都内で起きたアポ電強殺事件は、逮捕された容疑者のうち、2人が本県出身と報じられて、特に高齢者の関心が高いようだ。その高齢者を狙った特殊詐欺の手口は、巧妙化するばかり。不信な電話には最初から応じない。「家に現金がいくらあるか」との質問には絶対答えない―頭に入れておこう◆「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」などの特殊詐欺が、全国で横行し始めたのは15年ほど前。被害者は60歳以上が8割を占め、年間被害額は350億円を超える。一方、犯人の検挙率は2割に満たないのである。

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