連載・特集

2019.3.14みすず野

 「大阪万博」と言えば、昭和の時代に開かれた日本万国博覧会(EXPO70)を思い出すが、若い人は2025年開催予定の日本国際博覧会を想像するのだろう。EXPO70は昭和45(1970)年のきょう開幕した◆9月13日までの183日間に、目標の5000万人を大きく上回る6421万人が入場、「月の石」が置かれた米国館などが人気を集め、連日長蛇の列ができて、165億円もの黒字を生んだ。開幕前には大阪周辺の交通網が整備され、この後開かれる博覧会のモデル(ビッグイベント誘致と、公共投資による地域開発)になった◆経済は高度成長を続け、公害、大学紛争なども起きたが、企業の強大化と消費の拡大で、国民は生活の豊かさを享受した。「昭和元禄」とも呼ばれ、日本は経済大国にのし上がった。そんな時代を象徴する大阪万博だったのだ。シンボルの岡本太郎制作の「太陽の塔」は、いまも建つ◆林勇次さん(松本市)が、本紙コラムで、復元公開されている塔内部を見てきたが、松本のシンボル・松本城も価値を高める取り組みに足を止めることなく、と書かれていた。万博に何を思い、何を学ぶ。