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塩尻・宗賀の山林 間伐着々と

間伐が進んで国道19号からもすっきりした姿が見える宗賀の山林
 松本広域森林組合と塩尻市森林公社が塩尻市宗賀の山林で実施している間伐が進み、近くを通る国道19号からも見えるようになってきている。森の奥まで見通せるすっきりとした姿が現れ、間伐の効果を実感できる。
 宗賀の100ヘクタールの山林で、本年度から5年計画で間伐を進めている。山の所有者は30人おり、森林公社が境界確認や施業提案などを行い、森林組合が施業を行っている。公益信託農林中金森林再生基金の助成も受け、本年度は21ヘクタールの間伐を進めている。樹種はアカマツが12ヘクタール、カラマツが6ヘクタール、杉・ヒノキが2ヘクタールとなっている。  これまでに3・1キロの作業道を開設した。このうち1キロは運材用のトラックが入れる幅4・5メートルの広い道になっていて、作業効率を高め、コストの低減につなげている。  市内では産学官連携で林業再生を図る信州Fパワープロジェクトで、片丘の事業地に平成27年に製材、木材加工工場が稼働した。32(2020)年10月には木質バイオマス発電所が稼働する計画で、木材の流通施設整備が進んでいる。宗賀の間伐は、今後の森林整備のモデルとなる取り組みだ。  市内の民有林は面積が1ヘクタール以下の小規模所有者が多く、相続手続きがされずに公図に何代も前の名前が記されていることもあるという。効率的な施業には境界の確定と集約化が不可欠で、森林公社の担当者は「山を知っている人が少なくなってきている。早いうちに確認する必要がある」と話している。