教育・子育て

『松本市史研究』の子供版刊行へ 市文書館が計画

 松本市文書館(鎌田2)は、小学校4~6年生向けに「子ども版『松本市史研究』(仮称)」の刊行を計画している。平成28年度から年2回ほど開く郷土の歴史や文化を学ぶ「子ども講座」で取り扱った内容をまとめる。知的好奇心をくすぐり、次代に「地域の歴史の宝庫」(同館)である文書館の活用を促す考えだ。市は新年度一般会計当初予算案に関連経費111万円を盛った。

 子ども講座は、歴史の調べ方や記録の大切さを伝える目的で、松本城や初代市長・小里頼長ら松本の礎を築いた人、県歌「信濃の国」を題材に6回開いた。市の「親子平和教室」との合同企画で下伊那郡阿智村の満蒙開拓記念館にも訪れた。来月の講座開催分も含めて作製する方針だ。
 『市史研究』は2年度から年1回発行され、市の旧芝沢支所内に旧文書館が開館した10年度からは「紀要」として、『松本市史』(5巻11冊)刊行以降の新たな研究成果や事業報告を載せている。子ども版はまた違った雰囲気のA4判104ページ、オールカラーを想定し、市内小中学校への配布を検討している。
 松本市は文書館のある全国36市(昨年6月時点)でも開設が早く20年たった。行政・民間文書を収集保存、約23万点を閲覧できる。初代館長で、子ども講座講師の同館特別専門員・小松芳郎さん(69)は「本物の資料を見て調べ方を知れば、自分や親、地域の記録も大事にできるのでは。次の世代に伝えていきたい」と話す。