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松川駅の2代目駅舎が完成 大正4年の開業以来初の建て替え

JR信濃松川駅前で開かれた完成セレモニー
 JR大糸線信濃松川駅で23日、新しい駅舎の完成セレモニーが開かれた。大正4(1915)年9月の開業以来初めて建て替えられた。木造平屋約50平方メートルの駅舎で、県内の森づくりや環境保護に役立つことも願い、県産ヒノキをふんだんに使った。関係者や近隣の住民約50人が完成を祝い、利用が始まった。
 駅前に設けた会場でテープカットが行われた。JR長野支社の小野正志営業部長が「日頃から駅の美化に取り組み、利用してくださる皆さんに感謝の思い。2代目の駅舎も地域に愛され、より多くの人に利用してもらいたい」とあいさつした。  松川村の平林明人村長は、村の顔となる駅が生まれ変わったことを喜び「大糸線がなくならないように利用を続けたい。駅を愛する皆さんと開業200年に向けて応援したい」、池田町の甕聖章町長は「地元の池田工業高校の通学拠点であり、住民にとっても大事な駅。より愛され、栄えることを願いたい」と話した。地元の信濃国松川響岳太鼓メンバーが「祝祭」を演奏して盛り上げた。  駅舎は昨年10月に工事が始まり、正面の門構えを残して同じ場所に建て替えた。システム化に伴い社員数が減るなどしたため、床面積を旧駅舎の約4割に縮小した。内装と構造の木材8割に県産ヒノキを使い、壁全面がヒノキの待合室は木の香りとぬくもりに包まれている。ホーム側の外壁には池工高の建築工学部の生徒が製作した「信濃松川駅」の看板も掲げた。  信濃松川駅は「池田松川駅」として開業し、製糸業が盛んだった北安曇南部の貨物輸送の拠点となった。現在は主に通学や通勤に使われ、昨年度の1日平均の乗車人数は583人だった。花壇の整備や清掃活動を続けている地元の「信濃松川駅を愛する会」の吉澤正美会長(84)=細野=は「地域になくてはならない駅として今後も大切にしていきたい」と話していた。