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信州の星空で地域振興 木曽でミーティング

 信州の恵まれた星空環境を大切な資産と捉え、環境を保全しつつ、教育や観光、地域振興に広く役立てようと、平成28年に発足した「長野県は宇宙県」連絡協議会は23日、木曽町文化交流センターで、3回目のミーティングを開いた。県内外の専門家や愛好者ら50人が集まり、これまでの活動を振り返り、来年度以降の展開を考えた。22日に小惑星「りゅうぐう」に着地成功した探査機「はやぶさ2」に関する報告もあった。

 来年度以降の取り組みとして、協議会長で国立長野高専(長野市)教授の大西浩次さんは、全国的な認定制度「星のソムリエ」に、長野県独自の星空ガイド講座を一体化できないかと私案を提案した。「天文を柱に地域の文化を伝える」ことを目的に、来年度にも、木曽などを会場に1泊2日の講座を開き、「宇宙県」ガイドブックの作成にもつなげたいとした。
 木曽の天文愛好家や観測所、町村、観光協会などでつくる「木曽星の里づくり推進協議会」の活動発表もあった。三岳の観測所に来場者用の駐車場を整備し、3Dプロジェクターを使って宇宙の姿を立体映像で楽しむシステム「4D2U」を導入したことを紹介した。今後について、講座や観望会の定期的な開催、教育機関との連携、人材育成などの「ソフト面」が取り組みの柱となると説明した。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)臼田宇宙空間観測所(佐久市)の村田泰宏所長は、同観測所の直径64㍍のパラボラアンテナは、はやぶさ2と交信する地球側の窓口と説明した。はやぶさ2が小惑星から離脱する年末に向け、64㍍のアンテナに代わる新たな地上局の建設が進められていることも紹介した。
 24日は同会場で、専門家による講演会や4D2U上映会などが行われる。

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