地域の話題

松本の生産者直売所・アルプス市場が旬の情報

 松本市寿白瀬渕の生産者直売所・アルプス市場(犬飼浩一社長)は、地域の飲食店に旬の農産物の情報を発信する取り組みを始めた。農作物の旬の時期を掲載した冊子を店内で配布するほか、スマートフォン(スマホ)の対話アプリ「LINE(ライン)」を活用した情報提供も行う。生産者とこだわりの食材を求める飲食店を結ぶことで、地産地消の推進や地元農業の活性化につなげ、農家の支援も視野に取り組みを進めている。

 「旬を迎えるのはいつごろか」「出荷時期の情報がほしい」といった地元の飲食店の声に応えた。松本地域では個人経営の居酒屋を中心に、伝統野菜の「松本一本ねぎ」やフキノトウなど地元産の食材を仕入れることにこだわる飲食店が増加傾向にあるといい、地産地消の拡大が期待されている。
 冊子は1~12月のカレンダーが掲載され、夏野菜、キノコ類、葉物類、漬物類などに分類された農産物の出荷時期と旬の味が一目で分かるようになっている。スマホの普及を視野に、ラインも活用して登録者に直売所が情報を発信する。新しく入荷した農産物や売り場の風景を不定期で配信する。
 直売所には松本地域の農家約400人が出荷しているが、生産者の高齢化により中山間地域では農業の衰退が懸念されている。飲食店での地産地消を推進することで農業を活性化させることも大きな目的の一つで、犬飼社長は「農家と飲食店を結ぶ役割を直売所が果たしたい」と話している。