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塩尻市の福祉向上へ 財産寄付 野村の故・藤牧喜美子さん

 昨年4月に90歳で亡くなった塩尻市広丘野村の藤牧喜美子さんから20日、市に現金2億2900万円余と土地・家屋が寄付された。藤牧さんは平成27年4月にも匿名で3億円を寄付しており、土地建物の評価額を加えると計6億円以上となる。

 藤牧さんの遺言執行者を務める税理士の男性が市役所を訪れ、藤牧さんの遺志として「老人福祉に役立ててほしい」と、小口利幸市長に目録を手渡した。寄付の内訳は預貯金2億2917万9019円と、広丘野村の国道19号に面した土地3198平方メートル(評価額8450万円)、会社の事務所や自宅など6棟(同2870万円)となっている。
 小口市長は「例のない寄付に驚いている。心温まると同時に責任を感じる。故人の遺志に沿うように大切に活用していきたい」と感謝した。現金は福祉基金に積み立てられ、土地家屋の活用方法は今後健康福祉事業部で検討する。
 藤牧さんは藤牧建設工業(平成24年解散)の社長を務めた。先代社長の夫・健二さん(故人)との間には子供がおらず、生前からどちらが後に死んでも老人福祉のために全財産を市に寄付すると決めていたという。