地域の話題

安曇野の水質 10数カ所で基準超 市内50カ所

 安曇野市が毎年行う河川や農業用水の水質モニタリング調査で、有機汚濁の度合いを測る代表的な指標・BOD(生物化学的酸素要求量)の平成20~29年度の10年間の平均値を調べたところ、採水地点全50カ所のうち10カ所以上でAA類型河川の環境基準(1リットル当たり1ミリグラム以下)を超過していたことが分かった。拾ケ堰上流部や高瀬川下流部などで基準を超えた。水質は全体的に改善傾向にあるが、清らかな水をイメージされやすい市として注視する必要がある。

 調査は夏と秋の年2回行われ、水がきれいで自然探勝ができる河川を対象とする「AA類型」の環境基準を全地点で準用している。
 主要な河川、農業用水路のうち10年間のBODの高い方の平均値が基準を超えたのは、拾ケ堰上流部や高瀬川、矢原堰、万水川、中曽根川、穂高川の各下流部などだ。奈良井川水系の拾ケ堰は中流部と下流部で基準を満たしており、途中の各所で流れ込む梓川水系の堰の水が作用している可能性がある。会田川や黒沢川の下流部、温堰、五ケ用水は基準以下だった。
 BODの推移をみると、全体的には10年前より改善しているが、近年は横ばい傾向となっている。湧水に恵まれた市は地下水保全のマスタープラン「水環境基本計画」を定めているが、河川に関する記載は、住民参加型の一斉清掃などによる意識啓発や、汚水浄化槽の管理徹底など一部にとどまる。
 市は年に数件ほど川の水質の苦情を受け、必要に応じて原因調査や排水する事業所などへの指導をしている。環境課は「水には力を入れている市なので、河川もきれいな水に戻すようにしていかなければならない」と取り組みを強化していく考えだ。

連載・特集

もっと見る