教育・子育て

小学生の味覚教育に本腰 松本市がカリキュラム作成へ

旭町小学校で行われた味覚教育の様子(昨年10月)
 松本市は新年度、小学生が五感を使って地元農産物の魅力を体感する「味覚教育」の実施に向けて、カリキュラム作成などに取り組む方針だ。現在小学校などで行われている農産物の栽培・調理体験を一歩進めた形で、味覚に焦点を当てながら子供たちに地元産の食材へ関心を高めてもらう。
 味覚教育では、市内飲食店関係者や栄養士らを講師に迎え、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感や、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の五味の知識を学ぶ。児童が農産物の栽培過程を体験し、収穫した農産物を調理して、完成した料理の味わいについて話し合う─といった内容を想定している。  新年度は食育に携わる団体などに委託してカリキュラム作りを行う。平成32(2020)年度に市内の私立を含む全小学校から希望を募ってモデル校4校を選び、味覚の発達段階にある3~6年生を対象に味覚教育を実施する計画だ。結果を検証した上で、翌年度、希望する全小学校で一つの学年を対象に同様の授業を行う方針で、34年度以降も継続していきたい考えだ。新年度一般会計当初予算案に味覚教育委託料として73万円を計上した。  市農政課によると、自治体の味覚教育は京都市や静岡県がすでに行っているが、県内ではまだ珍しい。松本市は昨年10月、味覚教育を進める全国組織の主催事業として、五つの小学校で体験型食育授業を行っている。同課は「味覚の視点からあらためて地元農産物の魅力を知ってもらい、地産地消につなげていきたい」と話していた。

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