教育・子育て

外国由来の子供対象に日本語習得支援 松本で小学校入学前に

 日本語を母語としない児童生徒への日本語教育を支援する松本市子ども日本語教育センターは、今春小学校に入学する外国由来の子供を対象に日本語支援を始めた。日常会話に問題がなくても、日本語理解が不十分なため小学校の学習などに困難を生じるケースが増えており、入学前から準備して円滑な学校生活につなげていく。

 外国由来の園児が多く空き教室もある市並柳保育園を会場に、1月から週1回ずつ全8回、「プレ日本語教室」として実施している。保護者の送迎があれば他園からも参加でき、市内の全保育園・幼稚園に通知して2人がセンターの支援員から学んでいる。
 1回50分を目安に、カードなどでひらがなに親しんだり、学校生活に必要な道具の名称、あいさつ、場面に適したやりとりの表現を学んだりする。日本語を母語としていれば身の回りで目にするひらがななどの文字も、母語が異なると触れる機会が少ないため、文字として認識できるように指導しているという。
 6回目の教室では前後左右などの位置表現を確認したほか、園を学校に見立てたり絵を見たりしながら「教室」「職員室」といった名称を覚えた。参加した園児は支援員とのやりとりを楽しみ、「日本語の勉強はわかりやすい」と話していた。
 同センターによると、外国由来でも日本生まれ、日本育ちで保育園に通っていると周囲から支援の必要性が見えにくい。近年、1年生の2学期頃になって学習のつまずきが顕在化する傾向があり、以前に市教育委員から就学前の日本語支援の提案があったことも踏まえスタートした。
 県国際課は、県内で就学に向け公的な日本語支援を行っている市町村は他にないとしており、同センターは通知や開催方法などを工夫し来年度以降も続けたい考えだ。センターのコーディネーターで園児の指導に携わる栗林恭子さんは「語彙が増え『わかった』という体験を積んでいる」と手応えを話し、「少しでも自信を持ち、不安なく学校生活のスタートを切れるようになれば」と願っている。