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安曇野の景観を保全 「ふるさと遺産」に3区域認定

協定書を掲げる各団体の代表と安曇野ふるさとづくり応援団の等々力代表(右端)
 安曇野らしさを感じる景観や文化などの保全・継承を支援する独自の仕組み「安曇野ふるさと遺産」を検討してきた安曇野市のNPO法人・安曇野ふるさとづくり応援団(等々力秀和代表)は16日、支援対象の選定エリアを発表した。三郷の長尾、野沢両地区、明科の潮沢地区、「保高宿」だった穂高市街地の3区域で、各区域のまちづくり団体と支援協定を結び、幅広い市民が協働して保全に取り組む仕組みを整えた。
 穂高交流学習センター・みらいで同日開かれた安曇野屋敷林フォーラムで、等々力代表と各区域で活動する「屋敷林と歴史的まちなみプロジェクト」「潮沢ロマンの会」「安曇野まちなかにぎわいプロジェクト」の代表が協定書に署名した。落ち葉拾い、伝統行事の運営など各団体が行う活動や情報発信、調査研究などで、安曇野ふるさとづくり応援団が連携、協力する。  屋敷林や町屋建築、里山の伝統産業など安曇野の歴史を物語る「遺産」は高齢化と人口減少、多大な費用負担などで徐々に姿を消している。各地のまちづくり団体は草の根の保全活動を続けるが、人材や資金の確保は厳しさを増しているのが現状だ。  安曇野ふるさとづくり応援団は、移住した市民を中心とするメンバーが、ガイド付きウオーキングやまちづくりのワークショップ、移住支援など多彩な活動を展開し全市的なネットワークを持つ。協定の締結は保全活動の輪を地域にとどまらず市全域に広げ、活動に弾みをつける狙いがある。  選定は第1弾で、支援対象エリアは増やしていく考えだ。等々力代表は「地元住民と、移り住んだ住民が一体となって活動を盛り上げる。そんな人と人のつながりの深さが安曇野を支えていく」と意気込みを語っている。