地域の話題

松本の発掘調査速報展

 松本市教育委員会が本年度に市内で行った発掘調査の成果を紹介する速報展「発掘された松本2018」が16日、中央1の市時計博物館で始まった。松本城周辺の城下町に関係する場所や、縄文時代の大規模な集落跡とされる波田地区・麻神遺跡など、6地点で見つかった遺物を中心に約200点を並べ、埋もれていた地域の歴史を知る機会を提供している。3月3日まで。

麻神遺跡の調査は平成22年3月に波田町と合併して以降、松本市としては初めてで、農道沿いに幅1㍍、長さ約230㍍の範囲で行われた。発掘範囲が狭いため、あまり遺物が出土しないと思われていたが、多くの土器片や12軒の竪穴住居跡などが見つかった。
 速報展では、ほぼ完全な形で出土した深鉢や、明治時代に麻神遺跡付近から見つかったとされる、土面(東京国立博物館所蔵)のレプリカ(県立歴史館所蔵)も展示した。
 城下町関連では、伊勢町のホテル建設地から、江戸時代の鍛冶職人が使った道具類や炉に空気を送り込むための構造物、生活用具の皿や碁石などが見つかった。大手3の三の丸跡からは、江戸時代よりも前から人が住んでいたことを示す皿や火鉢など生活に関わる遺物が発見された。
 写真パネルで現地や発掘調査の様子も伝えている。市考古博物館の花村圭介さんは「この機会に最新の発掘調査結果を見てもらえたら」としている。
 開場は午前9時から午後5時(入館は4時半)までで、観覧料は大人が300円、中学生以下は150円となっている。23日午後1時から、入場無料の報告会が中央1のMウイングで開かれる。