教育・子育て

波田中美術部の有志 若澤寺の紙芝居を児童向けに制作中

 松本市の波田中学校美術部の有志が、かつて地元に存在し「信濃日光」とたたえられた若澤寺の歴史などを伝える小学生向け紙芝居を制作している。波田地区まちづくり協議会教育文化部会の依頼を受けた取り組みで、生徒たちは児童の興味を引くようアイデアを出し合い作業を進めている。

 子供たちに地元の史跡に関心をもってもらおうと部会メンバーが企画し、「若澤寺物語」と題したオリジナルストーリーに沿った18場面で構成する。現代の姉弟が寺について調べる設定で、奈良時代の信仰から明治初期に廃仏毀釈で取り壊されるまでの歴史をたどり、その後の保存活動も紹介する。
 大人が描くより子供に伝わりやすく、携わる生徒の関心も高まるとして昨年夏に波田中美術部に協力を求め、現地で研修も行った。部内で希望した、いずれも1年生の真関加恋さん(13)、吉川紫音さん(13)、根本怜奈さん(13)が11月ころから取り組んでいる。
 資料や教科書を調べて時代ごとの服装などに気を配りつつ、江戸時代の参拝者がスマートフォンを操作するようなユニークな発想を盛り込み、漫画風の絵とともに親しみやすい工夫をしている。年度内に下絵制作を終え、新年度の早い時期に紙芝居として完成させる計画だ。
 中心になって絵を描く根本さんは「全国から人が集まるすごいお寺が波田にあったということを自分たちの作品で伝えられれば」と意気込んでいる。
 完成後は複製し、波田小学校に寄贈するほか協議会でも現地での説明などに活用していくという。協議会教育文化部会の永塚博部会長(67)は「期待通り面白い感じに描いてくれている」と仕上がりを楽しみにしている。

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