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eスポーツの部結成へ木曽の高校生が奮闘

 木曽町福島の松本県ケ丘高校1年生・三浦成騎君(16)が、コンピューターゲームを使った競技「eスポーツ」の部結成を目指し、活動を始めた。1年生ながら友人と共に学校と交渉し、まずは既存の物理化学部内の「eスポーツ班」として練習ができる環境を手にした。eスポーツは海外で市民権を得ているが、日本ではスポーツと捉えることに懐疑的な見方もある。自分たちの姿を通じて有意義だと示そうと奮闘する。

 eスポーツは大規模な国際大会が開かれ、五輪や国体に組み込む動きもある。国内でも高校生を含め100人を超えるプロがいる。
 三浦君は昨年、ニュースでeスポーツの存在を知り「世界に通じるすごい力を持っている。年齢や体力に関係なく誰でも楽しめる」と魅了された。情報を集める中で、機材を3年間無償貸与する高校生向けの部活動発足支援プログラムを見つけ実現へ動き出した。
 プログラムへの申請期限まで1週間ほどしかなかったが、クラスメートの木村珠星君(16)=安曇野市=と協力し、学校との交渉や申請手続きを進め、機材貸与の対象に採用された。教師や上級生に何度も頭を下げて活動場所を確保し、昨年11月にeスポーツ班の発足にこぎつけた。同じクラスの小山あささん(15)=大町市、高田いのりさん(16)=池田町=が加わり、4人で週3回練習する。
 学校側は、eスポーツが部活動として成り立つのか見極めている段階で、三浦君はどうメリットを示すか自分に問い続ける。学科の探究学習のテーマにも設定した。「eスポーツをやって成績が落ちたら元も子もない。勉強もみんなで頑張っている」と語る。
 三浦君をはじめ4人はゲームもパソコンも初心者だったというが、物理化学部顧問の小林高彰教諭(31)は「真剣に取り組み今は私より詳しい」と、自ら学び行動する姿勢を評価する。「eスポーツがよく分からないという声は校内にもある。まずは活動を知ってもらうことが大事」とエールを送る。