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松本署管内の落とし物 昨年は3万9080件で過去最多

 昨年1年間に松本警察署に届けられた落とし物(拾得物)は前年より8484件(27・7%)多い3万9080件で、過去最多となった。拾得届の受理件数は県内22警察署で最も多く、平成29年9月に県内最大規模の大型商業施設・イオンモール松本がオープンした影響が続いているとみられる。全体では証明書類やカード類などの落とし物が目立ち、同署は注意を呼び掛けている。

 落とし物を取り扱う同署会計課によると、イオンモール開業前の落とし物の件数は年間2万5000件前後で推移していたのに対し、イオンモールがオープンした平成29年は3万596件と急増した。昨年の件数については「イオンモールがオープンしていなかった9カ月分が上乗せされた形」と分析する。持ち物を落とすだけでなく、買った物を置いてきてしまうケースも多いという。
 落とし物で最も多かったのは証明書類・カード類で1万1311点だった。衣類・履物類が6208点、生活用品類が3963点と続いた。昨年9月には、体長120センチのケヅメリクガメが松本市内の路上で「落とし物」として見つかった。拾得届が増えている一方、落とし物をした人の「遺失届」は年間6462件と拾得届の6分の1程度となっている。
 月別でみると落とし物が最も多い月は8月で4012件だった。2番目は1月(3628件)、3番目は7月(3420件)で、夏休みや年末年始など長期休みの影響が出たとみられる。
 拾得物として警察に届けられた品は警察署で保管し、落とした人が名乗り出ないまま3カ月を過ぎると、拾得者に権利が移る。昨年の落とし物の、持ち主への返還率は12・9%だった。
 松本署は落とし物をしないための注意点として、▽手荷物をたくさん持たない▽乗り物への乗車時など動くときは物を落としていないか周囲を点検する▽かばんのチャックを閉める│を挙げる。会計課の市川安秀管理官は「物をなくしたときは諦めないで届け出てほしい。拾った人は落とした人のことを考えて最寄りの警察機関になるべく早く届けてほしい」と呼び掛けている。

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