政治・経済

請願・陳情の氏名 非公開も 安曇野 3月市会から

 安曇野市議会は13日までに、請願や陳情を受け付ける際、個人情報保護の観点から請願・陳情者の氏名や住所を公表してもいいかについて同意を取ることを決めた。公表を希望しない場合、傍聴者や報道関係者に配る文書では、氏名や住所の一部を黒く塗って隠す。3月定例会で審議する陳情では早速、非公表となる部分がある。傍聴者や報道関係者にとっては、誰が請願、陳情したのか分からないま審査が進む状況が生まれそうだ。

 請願、陳情時に実名で受け付けることは、これまでと変わらない。受理後、市議会議員や市側に配る文書にも、氏名と住所は全て記載する。審査に必要な情報だからだ。氏名や住所の公表に全て同意した人の場合はこれまで通り、傍聴者や報道関係者へ配る文書にも氏名や住所を記す。
 13日の議会運営委員会では、3月定例会で審査する陳情の文書が示された。そのうち1件は、陳情者の氏名は黒塗りになっていた。住所は「安曇野市」と記載されているが番地は黒塗りだった。
 氏名などの非公表が可能になることで、犯罪被害者など名前や住所が公表、特定されると不利益を被る人にとっては、安心して請願書や陳情書を提出できるという利点がありそうだ。一方で、委員会で審査を聞く人にとっては、請願、陳情者の情報が得られないケースも出る。委員会で請願、陳情者が意見陳述をする際も、誰なのか分からないまま、発言や質疑を聞くという状況も想定される。
 松本、塩尻両市の議会事務局によると、両市議会では請願書や陳情書の受付時に、個人情報の公表について同意を取ることはしていない。

連載・特集

もっと見る