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要介護者の旅行を支援 安曇野 計画作成や付き添いも

 要介護高齢者や障害者とその家族の外出、旅行を支援する安曇野市のNPO法人・ユニバーサルツーリズム(UT)ながのは14日から旅行業務の取り扱いを始める。介護付き旅行を企画する埼玉県の旅行会社と業務委託契約を結び、旅行プランや見積もりの作成、付き添いを行う。ユニバーサルツーリズム団体が旅行会社と基本契約を結んだ事例は県内初とみられる。

 旅行会社「あんしんトラベル」(さいたま市)と契約し、同社の「長野サポートセンター」業務を引き受ける。UTながの代表理事・妹尾洋人さん(54)=穂高有明=が同社の外務員として旅行をしたい要介護者らの相談に応じ、心身の状態に合わせて無理のない旅程の作成やユニバーサルデザインの旅館の手配などを行う。実際の介助、付き添いは、UTながのが育成した「地域トラベルサポーター」の資格者約60人が担う。
 UTながのは昨年8月に設立した。県内への団体ツアーを企画する旅行会社の依頼で入浴介助や外出支援をしてきたが、部分的な依頼が多い。一方、今後の業務委託で取り扱う旅行は個人客向けで出発から帰着まで一貫してサポートする。「宿泊先はどんな部屋がいいかなどをいろいろと提案できる。旅行業のノウハウを蓄積しながら全国各地のバリアフリー状況も分かる」と妹尾さんは利点を話す。
 4月からは、旧穂高宿の面影を残す昭和初期建築の旧高橋わさび店(穂高)の利活用に協力し、2階に事務所を構える計画だ。妹尾さんは「同じ穂高地域に住んでいるし、地域活性化につなげたい」と意気込む。介護旅行の相談は、UTながの(電話0263・75・3055)へ。