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東京塩尻会 新時代へ活力 発足30周年 古里に貢献

 塩尻市出身の首都圏在住者でつくる「東京塩尻会」(会長=中村胤夫・元三越社長)が発足30周年を迎えた。昭和の時代に旧交を温めた上京者有志の集いを母体に、平成とともに現在の形を築き、同郷の輪を広げながら故郷の発展に寄与してきた。近年は会員の高齢化を課題として抱えるが、11日には第31回の親睦会を都内で開き、新規入会の促進強化と新たな時代に向けた会の活性化を誓い合った。

 第31回は千代田区のアルカディア市ケ谷であった。年1回の恒例の集いだ。
 今年は来賓を含め60人余が参加した。再会を喜ぶ会員を前に中村会長(82)=広丘郷原出身=は「同じ土地を巣立った仲間が共に故郷を語り合う。若い人を増やし今後も大勢が集えるように」とあいさつした。新会員は6人が出席。最年少の会社員・下畑慎太郎さん(36)=塩尻町出身=は「上京した友人も誘い、会の力になりたい」と自己紹介した。
 2時間にわたる宴会では塩尻産ワインを存分に味わいながら、昔話に花を咲かせ、故郷の近況を語り合った。「ふるさと」と「信濃の国」を大合唱し、来年の再会を約束した。
 関係者によると同会は故・小野光洪第4代市長を囲んで都内で開かれた在京者の会を前身とする。小野元市長の母校、旧制松本中学校を卒業した同郷者の集いを母体に輪が広がり、平成の初めに現在の形となった。往時を懐かしむだけでなく故郷の発展に尽力し、近年はふるさと納税にも積極的に協力する。
 一方、かつて400人を数えた会員は名簿の精査を進めたこともあり104人になった。関係者は出身高校別の人脈を頼りに勧誘を進め、市もホームページで加入を呼び掛けている。
 上京して70年になる会の顧問・高砂常義さん(88)=大門二番町出身=は「長い年月を経ても郷里は決して心から消えない。塩尻を思う人のつながりがずっと続くように」と願っていた。

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