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片丘治めた高島藩学ぶ 北熊井で遵命大学

 江戸時代、現在の塩尻市片丘一帯を治めた諏訪高島藩を学ぶ公開講座「みんなの歴史ヒストリア~高島藩と東五千石領」が10日、片丘の北熊井区公民館で開かれた。片丘公民館北熊井分館の事業「遵命大学」に位置づけ、市立平出博物館とともに主催した。会場には地元に伝わる高島藩ゆかりの"秘宝"も展示され、地区内外から訪れた百数十人が郷土の往時に思いをはせた。

 諏訪市文化財専門審議会の松下芳敍委員長(84)が講師を務めた。
 松下さんは諏訪地域に点在した無数の山城の中から高島藩主が育ったとされる見解や諏訪氏の系図から紹介した。近世に徳川傘下に入ったことで、大坂夏の陣の戦功として松本・塩尻市域内の5000石が諏訪氏に与えられたとし「これが東五千石。塩尻では北熊井村や南熊井村、中挟村などが該当する」と述べた。藩主が領内を見回った御巡見や藩への献上品も説明した。
 講師の脇には片丘の常光寺に伝わる高島藩の駕籠も展示された。内部に梅や松が描かれた漆塗りの奥方用で講座に合わせて特別に公開したという。北熊井分館の中野嘉之分館長(66)は「住民、市民がこうして集まり、郷土の歴史や文化財に触れることが人の輪や絆づくりにつながれば」と話していた。
 明治時代に北熊井にあった「遵命学校」にちなんだ学びの場として継続されている。