地域の話題

御嶽山と共生 地域づくり考える

 御嶽山の火山活動や火山防災の理解を目的とした学習会が8日、木曽町文化交流センターで開かれた。御嶽山頂に至る登山道の規制緩和が今後拡大される見込みの中で、講演とパネルディスカッションを通して、火山と歩んだ歴史を振り返り、活火山と共生する地域づくりを考えた。

 噴火予知連絡会の前会長で山梨県富士山科学研究所長の藤井敏嗣さんは、日本の火山防災体制の現状を「世界に比べると『ガラパゴス状態』にある」と表現し、「国内にある研究機関を結ぶ火山防災連携体の構築が求められる」と話した。
 山梨大学准教授の秦康範さんは、御嶽山との共生のポイントについて▽御嶽の噴火リスクは主に登山者にある▽地域の強みを生かした無理のない継続可能な取り組み▽日常時と非常時のいずれにもあてはまる施策の推進│の3点を挙げた。
 パネルディスカッションで、防災の取り組みについて、原久仁男・木曽町長は「登山者への活火山としての意識付けが今後の課題となる」と話した。地域振興について、御岳ロープウェイを運営するアスモグループ社長・今孝志さんは「人口の推移や気候の変化といった将来像を考慮すべき」、御嶽山9合目・石室山荘を経営する向井修一さんは「火山の恵みに目を向け、磨き上げたい」と話した。