政治・経済

島内の最終処分場延命化 エコトピア山田を改修

 焼却灰の埋め立て可能年数が残り8年ほどに迫っている、松本市最終処分場・エコトピア山田(島内)のあり方を検討していた市は7日、施設内の造成で新たに処分場を建設して「延命化」を図る改修方針を、市議会建設環境委員協議会で明らかにした。平成31年度に事業を始め、最短で38(2026)年度の使用開始を目指す。延命化で埋め立て可能年数は、使用開始から20年間となる。

 市が示した改修方法によると、斜面上部側に埋め立てられている焼却灰などの廃棄物約20万立方㍍(全体の半分)を斜面下部側に移設し、施設をいったん廃止した後、空いたスペースに新たな最終処分場を建設する。
 現在の施設は昭和45年の埋め立て開始から50年近くが経過しており、この間の法令改正などで新たな構造基準とは遮水構造で差異が生じている。現在の施設を廃止して新基準に適合した施設を造ることで、より安全な施設にできるという。
 エコトピアのあり方を巡っては、市が昨年5月に庁内委員会を設けて検討し、既存の廃棄物の上に新しい処分場を建設する案や、既存廃棄物の全量(41万立方㍍)を撤去して遮水工を施す案など五つの改修方法を比較してきた。採用した案は既存廃棄物の移設量が少なくて粉じん飛散などの影響が小さく、埋め立て期間を含めた総事業費が約73億円と5案の中で最も少ないことなどから、総合的に判断して決定した。地元の島内山田町会も了承しているという。
 市議会建設環境委員協議会では「早い段階から20年後の次の処分場の検討を進めてほしい」と、新処分場の埋め立て期間満了を見据えた意見も出た。
 地元の関係者によると、地域が最終処分場の立地を引き受けていることで、「ごみ捨て場」などとイメージダウンにつながっている面もある。既存の廃棄物を移設する際の配慮や適切な処理などと合わせて、地域や処分場のイメージ向上につながるような周辺整備も求められている。