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ジビエと地酒で魅力発信 松川・鈴音と池田・福源酒造がコラボ

イベントで提供する福源酒造の日本酒とシェフの白澤さん

 松川村の温泉宿泊施設・すずむし荘のレストラン「鈴音」と池田町の福源酒造が9日、地元の食材と日本酒を楽しむイベント「酒蔵見学とジビエランチ」を開く。異業種でタッグを組むことで、それぞれの分野で扱う地元食材の魅力を掘り起こし、多くの人たちに魅力を発信して地域を盛り上げたいと初めて企画した。

 鈴音のシェフ・白澤岳士さん(36)と福源酒造のスタッフ・つじのまさゆきさん(41)が、鈴音で福源酒造の日本酒を扱っている縁で企画した。
 鈴音で鹿肉などのジビエ(野生鳥獣の食肉)と地元野菜を使ったフランス料理を味わう。豆乳仕立ての鹿肉のコンフィや雪中キャベツの炊き込みご飯、寒干大根のペペロンチーノなど、旬の冬野菜や発酵食品、ジビエの味わいの調和を楽しむ。食事の後は福源酒造で最盛期を迎える酒造りを見学し、商品になる前の大吟醸の飲み比べなどをして、杜氏・鈴木達也さんのセミナーを受ける。
 白澤さんは村出身で、都内でフランス料理やドイツ料理の腕を磨いて平成24年に村内で開業し、28年度に信州ジビエマイスターの認定を受けた。昨年4月に鈴音のシェフになり、地元食材を使った洋定食などを手掛ける。「栄養価の高いジビエと旬の野菜のおいしさを知ってもらえたら」と話す。
 つじのさんは、食と健康に関わる専門職・食事療法士としても活動しており、福源酒造では「健康的な日本酒」の開発に携わる。「地元の酒と食材をおいしく味わい、食と健康を考えるきっかけにもなったらうれしい」と期待する。
 イベントには40~50代を中心に県内外からの参加があり、定員25人に達したため参加募集を締め切った。白澤さんは「地元の酒と食材を通して地域の魅力を伝えたい」と話し、今後も地元資源を活用した企画を考えて地域を盛り上げたい思いだ。