政治・経済

生坂村、水道施設の改修を優先 新水源確保から方針転換

水道管の耐震化・老朽化対策を優先することが決定した会議

 独自の水道水源を求めて調査を進めてきた生坂村は5日、新水源の確保よりも、水道管の耐震化や老朽化対策などを優先する方針に転換することを決めた。購入した池田町内の水源地から得られる水量が十分でないことに加え、古くなって傷んだ水道管の破裂が近年相次いでいるため、既存施設の改修を先行させることにした。

 村役場で同日開かれた、上下水道事業検討プロジェクト会議と上下水道運営委員会の合同会議で決定した。出席した村議会議員や区長らからは「無駄な金をたれ流さないように老朽化対策を進めてほしい」などと意見が出た。村はできるだけ早い時期に簡易水道基本計画を策定するため、来年度に必要な調査などに取りかかる。
 村内の水道管は全体で延長約55キロあり、古いもので30年以上が過ぎているとみられ、水漏れも起きている。配水量に対して実際に給水できている量の割合を示す水の有収率は70%を割り込む年が続いており、年間750万円の損失が出ているという。昨年の配水量は約22万5000トンで、有収率は61.2%にとどまった。
 村は水道法の改正に伴う水道事業の広域化の動向も見ながら村として必要な事業に取り組んでいく考えで、藤澤泰彦村長は「購入した水源地をどうするかは課題だが、水道管の耐震化・老朽化は急がないといけない」と述べた。
 村は配水量の9割余を安曇野市と大町市から購入しているため、防災・減災の観点から独自水源を確保しようと、平成24年から調査を続けていた。村内では困難だと判明したことから、隣接する池田町平出区の水源地を購入した。しかし、その後の調査で、必要としていた計画水量「1日175立方メートル」を満たさない時期があることが明らかとなっていた。

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