政治・経済

県が松糸道路のルート案を再検討 住民と協議重ねて選定へ

松糸道路の地元説明会であいさつする飯森所長。ルート案の検討方法を改める考えを示した
 地域高規格道路・松本糸魚川連絡道路(松糸道路)を計画する県は4日、安曇野市を通る新設区間のルート案について、安曇橋上流から三川合流部を明科側に迂回し新設の仮称・安曇野北インター(IC)につなげるBルートを主眼に置く従来の方針を改め、複数のルート案を再検討する考えを表明した。安曇野ICに接続する「豊科ルート」も含め範囲を広げて検討し、定期的に地域住民と意見交換しながら絞り込む。
 同日に明科公民館で開いた事業の進め方の説明会で示した。県安曇野建設事務所の飯森正敏所長はあいさつで、従来の進め方について「地域の皆さまに心配と不安をかけていることにおわびする」と陳謝した。その上で「Bルートを主眼とした説明ではなく、地域の皆さまとルートの検討過程から段階を踏んだ意見交換を行い、理解の得られるルートを選定したい」と述べた。  県の説明では(三川合流部を通過する)A、B両ルートだけでなく、平成20年に示した犀川左岸側の豊科南穂高を通り安曇野ICに至る「豊科ルート」も含めて、複数のルートを比較検討する。ただ「過去に示したルートありきではない」とし、新ルートを設定する可能性も排除していない。  検討の手順も、県主導でルート案を絞り込む従来の手法を改める。▽計画の進め方の提示▽課題の共有、道路の必要性確認▽複数のルート帯案と判断材料となる評価項目の設定▽ルート帯案の比較評価▽ルート帯選定│の順で段階を踏み、段階ごとに地元説明会を開いて住民と意見交換する。これまでBルート沿線の住民が対象だったが、検討範囲を広げるため、明科全域と豊科田沢、豊科南穂高方面の住民も加える。  まず三川合流部の地質調査を4月末までにした上で5月以降に検討を始める。数カ月おきに地元説明会を開いて協議を重ねる考えで、来年度は県にとって正念場となりそうだ。  同様の事業の進め方の説明会は5日に豊科光農業生活改善センターで、8日に狐島公民館でいずれも午後7時から開かれる。

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