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松本署管内の昨年の盗犯被害、4割が自転車

駅の駐輪場に貼り、自転車の無施錠対策の取り組みを周知するポスター

 松本警察署管内で昨年1年間に発生した刑法犯は前年より13件多い1693件で、特に盗犯が前年より93件多い1273件(刑法犯全体の75%)と大きく増えていることが、同署のまとめで分かった。盗犯のうち4割は自転車盗(前年より52件多い508件)で、同署生活安全1課は「自転車には鍵を掛け、できれば二つ掛ける『ツーロック』をしてほしい」と呼び掛けている(数値は暫定値)。

 同課によると、自転車盗は駅の駐輪場に止めてある自転車が狙われるだけでなく、学校やアパートの駐輪場で被害に遭うことも多い。いずれも無施錠の自転車が狙われるケースが大半で、松本署は昨年から、駅前などの駐輪場に止めてある無施錠の自転車にワイヤ錠を掛ける取り組みを始めた。ワイヤ錠には同署の電話番号が書かれており、自転車の持ち主から連絡があると、本人確認などをして解除番号を教える。ワイヤ錠は、自転車の持ち主にプレゼントする。
 同課の松山さやか係長は「街中では無施錠の自転車が減ってきた印象がある」と一定の効果を認める。一方で自宅や学校などでは無施錠になる傾向があるといい、「自転車をどこに止める場合でも鍵を掛ける習慣を身に付けてほしい」と話している。
 自転車盗のほか、万引(前年より37件多い259件)、置引(同32件多い74件)、出店荒らし(同29件多い40件)も増えており、同署は店舗などの管理者への注意喚起とパトロールを強化する方針だ。
 盗犯以外では、詐欺や横領などの知能犯が107件(前年比1件減)、暴行や傷害などの粗暴犯が75件(同10件減)、殺人や強盗などの凶悪犯が12件(同7件増)、強制わいせつなどの風俗犯が10件(同3件増)、公務執行妨害などその他の刑法犯が216件(同79件減)だった。容疑者を摘発した事件の割合を示す摘発率は前年を6・6ポイント上回る37・5%だった。