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妻籠保存の住民憲章 石山千代さん調査報告

 南木曽町妻籠の住民組織・妻籠を愛する会は2日、妻籠分館で第げた3回「妻籠冬期大学講座」を開いた。東京大学大学院工学系研究科の院生で、都市工学を専攻している石山千代さん(41)が「『妻籠宿を守る住民憲章』をみつめて」と題して講演し、「売らない、貸さない、こわさない」の保存優先の3原則で知られ、全国に先駆けて制定された住民憲章について、3年間にわたって調査した成果を報告した。

 石山さんは平成28年から2カ月に1回、妻籠宿に足を運び、文献調査や住民らへのヒアリングを行い、住民憲章の制定までの過程や、どのように守られているかなどを調査し、博士論文を執筆した。講座ではその一部を報告した。
 石山さんは「住民憲章は急に作られたものではなかった」とし、昭和46年の制定よりも前の資料に、「保存優先」や「足並みをそろえる」といった言葉が見られると指摘した。全11項目からなる住民憲章の制定には、起草委員会がつくられ住民が活発な議論を重ねたと経緯を説明した。
 会場には住民ら約60人が訪れ、石山さんの報告に耳を傾けた。昨年夏、インターンシップ(就業体験)で妻籠宿に滞在した名古屋外国語大学の2年生2人の発表もあった。

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