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八日念仏で無病息災願う 松本・荒井地区の伝統行事

 松本市島立の荒井地区の伝統行事「八日念仏」が2日に始まった。子供たちが地区内の家庭を回り、家の人と一緒に長さ6・6㍍の大きな数珠を回して無病息災などを願う行事で、子供たちが唱える「なんまいだ、なんまいだ」という元気な声が響いた。3日までの2日間で計130戸を回る。

 地区の小学校1~5年生約20人が公民館に集まり、荒井町会の塩原秀敏町会長から八日念仏の歴史や意味を教わった。江戸時代末期に地区一帯で発生した伝染病を抑えることを祈願する念仏講として始まった。この地を訪れた高僧が数珠を授けて始まったとの言い伝えもある。明治時代からは子供の行事として伝承されてきた。
 子供たちは家の座敷などに上がると車座になり、「大将」と呼ばれる児童の代表が打つ鐘の音に合わせて数珠を回した。家の人からはお金やお米が贈られ、3月にはそれをもとに6年生を送る会が開かれる。島立小5年の青木唯さん(11)は「みんなが健康で楽しく暮らせる一年になってほしい」と願っていた。